聴覚障害を対象としたアジャイルなソフトウエア開発のインクルーシブデザイン
近年、世界は急速に変化しており、それに対応するためにアジャイルというソフトウェア開発手法が注目されています。アジャイル開発では、人との対話、実際に動くソフトウェア、お客様との協力、変化への対応を大切にしています。開発者とお客様が力を合わせて、最高のプロダクトを作ることを目指すのです。しかし、ろう・難聴のソフトウェアエンジニア(デフエンジニアと呼ばれます)は、アジャイル開発で重要な多人数でのコミュニケーションに参加するのが難しいという問題があります。この研究プロジェクトでは、デフエンジニアを含むアジャイル開発チームでのコミュニケーションの課題を明らかにし、その課題を解決するために、誰もが参加しやすい開発環境を設計することを目的としています。具体的には、耳の聞こえるエンジニアだけのチーム、デフエンジニアだけのチーム、両者が混ざったチームの3つのタイプで、それぞれのコミュニケーションの特徴を分析します。そして、障害を持つエンジニアも参加しやすくなるような、新しいルールや技術を開発するのです。
個別最適で対話的な学びを支援する学習デザインと教育データ分析
本研究室では、学生の学習特性や認知特性の多様性を考慮した効果的な学習デザインとして「自己調整学習」に着目しています。
さらに学生同士の建設的な相互作用による協働的な学びを取り入れた授業を、筑波技術大学での授業を対象に実践的にデザインします。
学習デザイン設計に加え、受講生の学習内容の理解度や学習特性を理解し適切なサポートを行うための学習ログデータの取得と分析についての研究を行っています。
ACCESS
筑波技術大学 産業技術学部 産業情報学科 共創データ工学研究室
茨城県つくば市天久保4-3-15